タグ別アーカイブ: Axial energy flow

摩擦電気から見る迷走科学理論

(2024/04/26).

 摩擦電気の事を述べようと思った訳がある。雷のエネルギー像 について考えている。その雷と電気の解釈が専門家の学会誌での解説記事が余りにも不可解な曖昧論である。その内容で、上空での氷が落下時に摩擦で『電荷』が発生するとある。摩擦電気の専門家の奇妙奇天烈な解釈である。『正電荷』は陽子でもなく、『負電荷』が電子でもなく、要するにプラスとマイナスの『電荷』がどの様な原子との関係であるかも何の説明もなく、氷の摩擦で分離・発生すると成っている。そんな非論理的な解釈が専門家の学術論である?そこで摩擦電気の意味を考えた。

 『電気』と言う用語はとても曖昧な内容である。静電気、摩擦電気などが代表的曖昧例である。電気エネルギーと言えば少しは具体的な意味が見えるかも知れないが、やはり誰もその物理的意味、現象を理解できない状態にある。電気物理学と言う分野の専門家さえよく理解できていないのだ。『電荷』や『電子』が自然世界に実在していると考える科学者には誠に申し訳ないが、それは明らかに古い物理学概念を踏襲した方々の、間違った理論の、教科書の間違いの内容に従った考え方である。

 摩擦電気❓ (2022/12/20) にも述べた。前の記事、物理学理論の混迷と基礎概念の矛盾 (2024/04/20) にも関係する内容でもある。

 摩擦電気とコンパスの記事、Friction heat and Compass (2020/03/22) でも述べた。この記事でも述べたが、要するに物理学理論で、空間の『エネルギー』の流れと言う物理現象を認識していないのだ。だから、仮想的にその『エネルギー』を『電子』などで取り扱う理論体系になってしまったのである。コンパスは地磁気や磁界を検出する検出器だ。電界を検出する器具はないが、磁界だけは簡単に検出できる、それが磁気のコンパスだ。然し磁気についても物理学理論は磁束で解釈するから、マグネットの表面の『エネルギー』の流れと言う認識はない。それが物理学理論の決定的間違いである。マグネット表面は軸性エネルギー流の場なのだ。磁気も熱も同じ『エネルギー』と言う物理量の空間的形態でしかないのだ。コンパスを準備して、何かプラスチック系の定規などを紙にでも擦って摩擦して御覧なさい。『摩擦電気』じゃないが、定規に熱が籠る。その定規をコンパスに近付ければ、コンパスが反応して回転移動する。逃げるか、近付くかの運動を起こす。決して摩擦で『電荷』が発生した訳でなく、摩擦熱がプラスチックなどの絶縁物質の近傍空間にその『エネルギー』の流れる状況を生じた結果である。『熱』も『静電気』と物理学理論での誤解による解釈の意味も同じ『エネルギー』の形態なのである。静電界と言う場も静磁界と言う場も同じ『エネルギー』の空間形態でしかないのだ。

 先ずは『摩擦電気』とい物理学理論の根幹を成す誤解の意味を解説して置く。

 更に大切な物理的認識が無ければ、物理学理論の矛盾は解消できない。それは『光』の空間像の認識である。光が『エネルギー』の光速度伝播現象である意味を理解する事だ。光には振動する物理的実体など無いのだ。

 

電気とは何か?

(2024/o4/09).

 『電気』と言う用語の意味が説明出来ない。電気は多く使われている。しかし電気とは何か?と誰かに尋ねても、殆どの人が答えられないだろう。例えば、失礼かも知れないが、現代物理学理論の専門家も答えられないだろう。一応それなりの現代物理学の常識的解釈でお話されるだろうが、多分それも曖昧な答えではなかろうか。

 電気の正体❓ 電気工学、電気物理、摩擦電気、静電気、更に、電子、電荷、電流、電圧等と多くに関係した分野で『電』の文字が付く用語が使われている。専門家であれば、やはり原子や電子周回軌道の構造更に原子核の陽子、中性子など、理解しようもない原理から解かれるだろう。でもいくら聞いても、ただそうですかと頷く以外外なく、理解には至らない。

 そんな電子が原子の周りを回っている等と言う『電荷』のクーロンの法則に縛られた原子構造を納得しろと言われても無理だ。何で原子周期表が『八』の周期性であるかも論理的説明が為されない。原子が何故結合するかも論理的解釈が示されていない。共有結合はクーロンの法則の電荷を否定しなければ、説けない論理だ。原子結合は八表面体の120度軸のマグネット結合(Axial energy flow)しか無かろう。

 最も大切な『エネルギー』と言う物理量が現代物理学理論では認識されていない。今も、マックスウエル電磁場方程式の空間伝播像を頭に描いても、矛盾だらけで、理解などできないし、その式の論理性等信じる事など出来ない。それでも大学の理学部では、電気磁気学理論で、その偏微分方程式が解説されているのだろうが、無意味な授業だ。光の光速度伝播現象を電界と磁界で解説する愚かな事になる筈だ。

 電気とエネルギー。発電技術は殆どボイラーあるいは原子炉で水を加熱して水蒸気の気体圧力エネルギーでタービンの歯車の機械的回転動力エネルギーに変換し、更に発電機で電気エネルギーに変換して、送電線路の電線路の空気空間の内を電気エネルギーを伝送している。

 発電所から送り出される電気エネルギーも、初めは燃料の燃焼などの『熱エネルギー』から始まる。その次にタービンの羽根を回す機械の『回転動力エネルギー』の軸空間の伝送エネルギーに変換される。その回転軸エネルギーの流れは発電機に掛かる負荷側からの反抗力に逆らった回転動力エネルギーが電線路空間に『電気エネルギー』となって送電されるのだ。『電気エネルギー』は電線路空間を流れるエネルギーなのだ。決して『電子』などお出まし頂く余地は無いのだ。
 発電技術とエネルギー伝送空間 (2022/05/28)  の図だ。科学技術では、産業革命で蒸気機関が発明され、鉄道線路での蒸気機関車が力強い牽引力の雄姿を見せてきた。発電所も蒸気機関車もそこに『エネルギー』と言う物理量が実在している意味を御理解頂かなければ、物理学理論など幾ら『電子』で解説しようとも、自然の前では絵に描いたお餅でしかない。誰もが日常生活で、『エネルギー』を使いながら生活をしている。しかし学術理論の物理学に、『エネルギー』の意味が認識されていない現実は異様な世界と言わなければならない。理論が空中分解している。

 『エネルギー』を物理学理論の中心に据えるか、『電子』と言う自然世界に実在しない『電荷』概念に御縋りするかが科学者に問われているのだ。

 

『電圧』その物理的意味

(2024/02/22).

 前の記事で言い過ぎたかと反省している。

 『電圧』の物理的意味が、どの物理学者も答えられない不可解な状態に在るのだ。等と反感を買う恐れ多い事を印した。しかし、その意味は『電荷』が『電圧』の物理的原因だと考える限りでは、『電圧』の物理的意味を理解していないと言わなければならない。そこで、『電荷』と言う物理量の意味不明を問題にしたい。

 『電荷』とは何か?
 『電圧』という意味を解釈するには、先ず『電荷』と言う伝統的基礎概念の物理的意味をハッキリさせなければならない。電気磁気学と言う物理学理論の一つの基幹分野がある。その物理学理論の基幹概念が『電荷』であろう。その『電荷』の物理学的意味を明らかにしなければ、『電圧』という科学技術用語・概念の意味も明らかにはできないと思う。
 誰もが何時でも何処でも、『正電荷』『負電荷』と言う物理量が思い通りに、いとも簡単に発生・消滅するような解釈を展開できる。しかし筆者には『正電荷』という意味が解らないのだ。電気回路でコンデンサと言えば、『正電荷』と『負電荷』がそこに貯蔵されると言う。然し『正電荷』は物理学では、原子核の『陽子』しか持っていない筈だ。その『陽子』は正の電荷と質量から成り立つ素粒子のようだ。他に物理学理論では『正電荷』を保有した物理的実在は無いと考える。従って、電気回路のコンデンサの正電極側に現れる『正電荷』とは一体陽子関係以外何が考えられるのだろうか。『陽子』の質量が身に纏った衣類の様な物が『正電荷』かと考えざるを得ない。更に、『負電荷』も同じことで、『電子』の質量が身に纏ったものが『負電荷』で、それがコンデンサの負電極側に現れる『負電荷』の意味かと考えざるを得ないのだ。こんな余りにも素人的な疑問が、本当はとても重要な意味を持っている筈なんだ。高度な科学論での学術論は、その専門家しか理解できない様な専門用語の羅列で論理が展開される。そのような専門的科学論では、『電荷』がどの様な物理的実体かは全く疑問も持たれずに、その存在は至極当たり前のものとして共通に理解されている。筆者は50年も前に「アンペア―の法則」に疑念を持ち、1987年春には『静電界は磁界を伴う』で『電荷』の物理概念に疑いの発表をした。その夏には遂に『電流』概念の矛盾に気付いた。その後、様々な視点から多くの物理学理論の解釈論と自分の感覚的認識との間のズレを対象に思考を重ねて来た。自然現象の統合的論理性を求めた時、マグネットの電磁力の解釈で Axial energy flow と言う磁場解釈がその要であるとの認識に至った。磁束の物理学的無意味さが決定的な認識の方向性に道を開いてきた。全てが『エネルギー』の流れと言う単純な空間像から、科学実験では計測も、認識もできない意味を知った。現在は、完全に『電荷』が物理学理論の混迷概念の基となっているとの認識にある。

 電気回路現象で重要な事は、電線路の空間を伝送する主役は『エネルギー』である。決して『電荷』や『電子』などは無意味な物理概念である。

 さて、『電荷』概念の矛盾を述べたので、漸く『電圧』の物理的意味を述べることが出来る。『電圧』は『電荷』等では解釈できない概念なのだ。『電流』も『電荷』の流れ等ではない。物理現象として重要な事は『エネルギー』は空間でその本領を発揮すると言う事だ。
 電気回路の『エネルギー』伝送機能を正しく認識するには、電線路の導体で挟まれた空間がその舞台になるのだ。決して導体の中を『電子』など流れないのだ。そもそも自然界に『電荷』等と言う物理量は存在しないのだから、他に何がとなれば『エネルギー』以外無いのだ。今回は、そんな事から電気回路の物理現象の意味を『電圧』という意味を取り上げて、解説しようと思った。

 電気エネルギーも電波のエネルギーも光のエネルギーも基本的には空気や絶縁体空間を流れるのだ。その流れ方を規定するのが、電気技術理論での『静電容量 C
[F] 』と『誘導特性 L[H] 』である。

 その回路定数と電気回路の物理的状態の関係を理解して欲しい。この回路は電線路の回路特性 (2021/08/11)で取り上げた回路である。
 この回路は『電圧』の物理的意味を考えるに役立つ。回路は極めて単純である。直流回路で、電源電圧が電圧値Vである。電気回路が図のように、(A)部と(B)部からなる。負荷は抵抗である。(A)部と(B)部の導体の太さ d や線間間隔 D が違うだけだ。当然この回路の何処で『電圧』を計っても同じ値 V である。しかし(A)部と(B)部では物理的状態は異なるのだ。それは電気回路の回路空間などが違うことで、回路特性が異なる為に生じるのだ。回路の静電容量 C[F] はどの様な機能を持つか。また、インダクタンス L[H] はどの様な機能の定数か。

 C[F] と L[H] の機能。
 静電容量と言うC[F]はその空間に『エネルギー』をどの程度貯蔵するかを評価する電気技術的概念量である。この用語の表現に静電と言う言葉が使われている。静電という意味は正と負の『電荷』が対峙した、その間の空間の状態を言うように学習させられている『静的空間』と関係した『静電荷』との連想に繋がる。しかし、コンデンサは『電荷』等を貯める機能ではないと認識を改めなければならない。

 次に、インダクタンスと言う L[H] はその空間の『エネルギー』の流れる速さを制限する機能要素と考えたら良いだろう。
 回路の空間には、C[F] によってエネルギーの分布量を決める特性がある。その回路空間のエネルギー分布量に対して、L[H] によって時間的なエネルギーの通過量を決めることになる。負荷の値に関わらず、線路空間に分布するエネルギー量が決まり、そのエネルギーの流れ方が決まる。静電容量とインダクタンスの回路定数で、その電気回路空間の『エネルギー』の伝送特性が決まる。

 電気回路の『エネルギー』の伝送速度は回路定数が決める。

 伝送・通過時間は T = √(CL) [s]
となる。

 電線路単位長さ当たりの回路定数が、 C[F/m] , L[H/m] とすれば、

 『エネルギー』の伝送速度は c= 1/√ (LC) [m/s]
となる。

『電圧』の意味を纏めれば、次のように言えよう。

 

エネルギー像なしに理論物理学は成立しない

(2023/11/24).

 このブログも『エネルギー』概念から始まった。

エネルギー[J(ジュール)]とJHFM単位系
エネルギー(energy)とは?

エネルギーの空間像を認識するには、光の正体およびプランク定数の概念が基本だ。プランクの定数の物理的概念を理解するには、その次元が [Js] である意味を空間的物理像から認識する事が欠かせない。

 光は決して振動する物理的実体など持っていない。エネルギーの空間分布密度の光速度流である。ましてや電子などと言う物理的仮想概念では物理学理論の論理性は保証できない。

 【何故エネルギーが認識されなかったか】
 その訳が『電荷』と『電子』と言う自然世界に実在しない物理概念を仮想的につくり挙げたからだ。
 『電子』の知覚機能像と科学理論の論理
電荷と言う科学的汚点概念
『電荷』という虚像

エネルギー矛盾の『バンド理論』

(2023/11/15).

半導体制御情報社会で、その理論的基盤が『バンド理論』となってきた。半導体の PN接合が織り成す不思議な制御性は確かに理解し難い機能と特性を示す。その不思議を解釈する理論として『バンド理論』が唱えられた。その歴史はとても古く、1920年代から1930年代に掛けて唱えられ、完成したようだ。現在情報検索にその『バンド理論』が半導体動作機能の解説の主体となっている。しかしその理論は、PN接合の『電子』の機能の理論的解釈法に成っている。その『電子』のエネルギーについては原子周回軌道との関係で、運動エネルギーの意味が主体となっているようだ。しかし、筆者は自然世界に『(正と負の)電荷』が存在するとは考えない。従って、原子構造の正電荷の『陽子』や負電荷の『電子』やその周回軌道論も否定する。その意味の一つは、原子周期表に有るような8が何故周回性を特徴付けるかについての、その理由も明確でない筈だ。原子構造表面の磁極の8面分割がその周期性の基であると解釈する。それは、分子結合に曖昧な『共有結合』なども否定する事となる。炭素結合の秘め事

長く電気回路動作現象を、その不思議と格闘してきて、昨年一つの結論に纏めた。それは単純な、新電気回路理論である。それは、電気回路の基本的解釈は『電圧』が電源で決まれば、それは電線路導体で構成されるその空間の物理的空間特性透磁率、誘電率に関係した誘導性と容量性の特性値L「H/m], C[F/m]が決まり、その空間特性で電気エネルギーの伝播現象が決まるのである。それは、決して導体の内部を『電子』や『電荷』が流れる様な物理的現象は起こり得ないと言う事を唱えたものである。負荷が電気回路に要求するものは決して『電子』などではなく、『エネルギー [J] 』なのである。光の伝播特性の基本が『光速度伝播現象』である。その光速度は空間の透磁率[H/m]と誘電率[F/m]と言う解釈概念によって決まっている。

現在の物理学理論はそれぞれの専門家が唱えて分野ごとの理論解釈論から成り立っている。それらの全ての理論を統合的に、その矛盾を排除して取り纏める作務が十分為されていなかったと思う。その結果、統合して考察した時、多くの論理的不整合や矛盾が取り残された理論体系となってしまった。

その具体的考察例として、太陽光発電からインバーターを介して、配電線路電力伝送網を取りまとめて、如何に『エネルギー』が変換され利用されるかを考えて見たい。

具体的考察回路。

回路図 太陽光電力変換装置。太陽光発電器で光エネルギーを直流電気エネルギーに変換する。その直流電気エネルギーを半導体制御回路を通して、インバーターによって交流電力エネルギーに変換する。先ず、太陽光の『エネルギー』とはどの様な認識にあるか?それは電波に似た空間を、光速度で伝送する『エネルギー』の縦波である。それは電力 ps[w]。Solar cell の半導体でその『エネルギー』を電気エネルギーに変換する。そこに半導体内部での不思議な電気エネルギー変換現象が有る。そこに『バンド理論』が解釈理論として提唱された。
次に、その発生した直流電力pd[W]を再び半導体回路で配電線路用の交流電力に変換する必要がある。それがインバーター回路である。その正弦波交流電力の低電圧を変圧器で商用電圧に変圧する必要がある。その商用電力が負荷電力pl [W] となる。
ここで指摘したい要点を挙げる。半導体内でどのような現象が起きているかを的確に実験的な検証をもって示す事は筆者の様な研究に不慣れなものには難しい。しかし理屈で、理論に矛盾が有るかどうかぐらいは分かる心算だ。それは狭い専門分野でなく、広い統合した全体像の中に見える事である。『電子』がどの様な『エネルギー』を保持して、電気回路の電線導体内を流れ、その『エネルギー』を負荷にどのような機能によって供給するかの論理的な眼目となる役割が全く見えない点である。幾ら『電子』が理論の便利な操りに有効に思えても、実質的な具体的な論理性がそこに見えなければ、その理論は本当に有効な解釈論とは成り得ないと思う。それは『電子』がどの様に『エネルギー』を負荷に供給するかの一点であろう。光の『エネルギー』は自由空間内の伝播にその本領を発揮する。なお、光は決して振動する実体など持ち合わせて居ない。『電気エネルギー』も空間を伝送する意味は光と同一の特性を持っている。『電子』は空間を光速度で『エネルギー』を伝送する機能を持ち合わせて居ない。

さて、太陽光エネルギーの電力から負荷の要求する負荷電力に対応する瞬時的対応制御がなされる電力制御システムとなり、実用化技術として有効に生活を支えている。ただ一つ述べて置けば、常に ps=pd=pl ではない。途中で『エネルギー』の貯蔵がされており、時間的に回路内での『エネルギー』はその流れを変化させているが。貴重な『エネルギー』の供給システムとして、温暖化抑制にも貢献している。以上がこの回路の機能・役割であろう。

さて、バンド理論として半導体のエネルギー変換の物理的解釈理論が、その道の常識科学論となっている。問題は、『電子』が自然世界に存在しないと言う事実と現代物理学理論の基本概念として『電子』が理論的根源と解釈されている矛盾である。それは『電子』がどの様な『エネルギー』の伝送機能を持ち得るかという最も基本的な、極めて日常生活からの視点に対して何の論理的説明もできない矛盾点と疑問が解消できない点である。それが『電子』の科学理論における論理的機能の説明が出来ない、その『電子』の科学理論における存在矛盾として避け切れない事実である。上の回路系統図で、変圧器の一次巻線内を『電子』が半導体制御回路で例え得た『エネルギー』があったとしても、それをどの様な機能で変圧器二次巻き線に転送できると御解釈なさるのか?変圧器巻線内を『電子』がどの様なエネルギー、例えば『運動エネルギー』を以って巻き線間をどの様な機能でその『エネルギー』を伝送できるかの解釈が出来なければ、やはり理論として有効ではない。変圧器自身もそのファラディの誘導則での『磁束』概念も現実に自然世界に存在する物理量ではないのだ。『磁束』も理論解釈用の仮想的概念でしかないのだ。最近『励磁電流?』との検索が多く見える。変圧器内の『エネルギー』の伝送・転送現象も結局変圧器巻線近傍の空間内を伝送する結果の物理現象でしかないのだ。全く『電子』の機能など必要としない。配電線路では、『電子』は無用なのだ。

一つ述べておこう。市街地の低圧配電線路で、昔はピン碍子がその配線支持に使われた。それは電線間隔が大きいから、電線間の静電容量は小さい。従って、配電線路空間の伝送エネルギー密度[J/m]も小さかった。最近の低圧配電線は平行ビニール絶縁電線が使われ、ピン碍子など見当たらない。電線間隔が小さいことはその『エネルギー』の伝送する空間の静電容量が大きい。だからピン碍子配線よりビニル絶縁電線の方が配電線内の『エネルギー密度』が大きいのだ。配電線路電力容量が大きくなる。しかも、『電子』など無関係に、その配線の絶縁材用内がより多くの『電気エネルギー』伝送に有効なのである。決して導体内など『電気エネルギー』は流れないのだ。熱電効果での『熱エネルギー』は導体金属内も伝送するが。『バンド理論』で絶縁材と導体と半導体の基本的特性として述べられているが、『電気エネルギー』はビニル絶縁材料内を伝送しているのである。

今まで、np接合の機能(電圧とエネルギー)等で、半導体の機能を考えた。トランジスタのコレクタ側の吸熱現象がダイオードの発電機能化の意味であると観る。

電子とエネルギー(バンド理論は魔界か?) もあった。

 科学者の社会的責任として、子供達の教育・学習におけるその学習内容が的確なものであるかを認識していなければならないと思う。その先ず基本に『電荷』、『電子』の物理的実在性をご確認いただきたい。それは電気理論、電気磁気学理論の根源を問う『静電界は磁界を伴う』という電気学会での1987年の口頭発表からの生涯を掛けた、愚かなる我が身の職歴不明の中での、ご検討を皆様へのお願いとしてここに投稿させて頂きます。

地磁気の正体 地表の軸性エネルギー流

(2023/09/17).

地磁気の正体を的確に説明するには、何をどの様に説明すれば良いか。とても難しい問題だ。検索すれば、日本では気象庁や地磁気観測所等が専門的な解説を示している。『マントル』が地球の内部に在って、それが原因のような解説や太陽風との関係で解説されているのもある。

しかし、それらは専門家の解釈として当然のものだろう。しかし、筆者にはその解釈が理解できないのも確かだ。

『磁気』とは何か❓
その発生原因をどの様な物理的現象と説明できるのだろうか❓「アンペアの法則」に因るとすれば、電流がその原因となる。電流は『電荷』の流れる時間微分と言う定義だ。しかし『電荷』が流れても、『電荷』には本質的に『磁気』は含まない筈だから、『磁気』を含まない『電荷』が流れたからと言って、どの様な物理的現象として『電荷』から離れた空間に『磁気』を発生すると言えるのだろうか❓その『電荷』の流れにより『磁気』が発生する論理的な説明が出来なければ、幾ら伝統的な「アンペアの法則」であっても、科学理論としての論理性がそこに残念ながら無いと言わなければならない。それは物理学理論ではなく、専門家用の学術理論擁護の解釈論でしかないのだ。

『マントル』とは何か❓
その『マントル』と言う物の物理的実体を説明できるのだろうか❓何故、地球の内部にそんな意味不明のものが回転して流れる必要があるのか❓

『磁気』については、『静電界は磁界を伴う』の実験結果に対する解釈を示すに、最初の要点となった。『電界』と『磁界』が別々に単独で存在する電気磁気学理論の根幹を否定しなければならなかった。『電界』があれば、そこには必ず『磁界』が存在する事だから。その意味を、磁界・磁気概念の本質に示した。また、マグネット(エネルギー保持機能)  にも解説を示した。N極 S極がある訳じゃない(2022/06/27) の記事にも、NSという磁極表現は軸性エネルギー回転流の軸を見る向きの解釈でしかないことを説明した。自然界の目の前の空間を支配している『エネルギー』を認識する事が物理学理論を論じる基本的要点である。その『エネルギー』の何たるかを認識せずに、物理学理論が論理的であり得ることは不可能だ。(追加)、磁場とは何か?₋物理学の命題- 

それは子供達への、科学者の社会的責任となる課題になる筈だ。

過去を振り返って(地磁気と電磁エネルギー流)

 ここに反省を込めて!
 我が珍妙なる過去を記憶の限りで記録してみよう。1988年の暮れに、我が身の存在の意味を確認する為、代わりの研究方法を求めて雲隠れ逃走をした。長く35年程経過した今だから分かった事だ。公立学校共済組合、文部省共済組合の何方にも加入していなかったようだ。それは学校の教員と言う教育者でも、学術研究に携わる研究者でもなかったのか?とその訳と意味を理解し切れていないままに居る・・。政治も行政も正義のために存在すると安易に思って、疑いなど持たなかった。しかし今は、とても不審に思う事が多い。

 32 電磁界の物理的概念と地磁気の解釈 (昭和63年電気学会全国大会)。

 研究者とは何か? その何も分からない、闇夜を彷徨うが如き過去の時代の流れの中で、発表したものが上の標題の投稿だ。この論考で、明らかに間違っていたと分かったのでその訂正を兼ねて、現在の「地磁気の物理的解釈」を述べておきたい。また、その投稿者名が筆者一人だけである。研究者の所属、講座について何も考えていなかった事を思うと、我が無知を恥じ反省しなければならない。

 前の1987年10月、「電磁エネルギーの発生・伝播・反射および吸収の関する考察」電気学会電磁界理論研究会資料:EMT-87-106. を発表していた。
 それも筆者一人の投稿者である。どこの研究室に所属している訳でもない。ただ、その年、1987年の年末に、パワー研に誘われて、年末の忘年会に参加させて頂いたが、既に研究対象を物理学理論・電気磁気学理論以外に自分のできる研究対象は無いと思っていた。恐ろしき無知を反省すれども他に進む研究の道は無かった。

 上の論文の間違いは、電磁エネルギーの光速度伝播の上空電離層での反射現象として解釈していた事だ。現在の地磁気現象の認識は、地球表面を自転の方向に電磁エネルギーの光速度伝播流が存在する。その電磁エネルギー流と言う解釈は正しかったのだが、電離層での反射現象では無かった。
 しかし、読み返しても面白く意義がある内容と思う。 1.まえがき と 4.むすび には、今の結論に繋がる意味が既に指摘してあったので再掲したい。

1.まえがき  現代物理学の重要な分野に電磁気学がある。筆者はその電磁界解析に対して、Maxwell電磁場方程式は十分条件を満たしていないと考える。真空自由空間における電磁現象を波動の伝播と言う概念でなく、電磁エネルギーの光速度伝播現象として捉え、その必要・十分条件を満たす空間瞬時電磁界ベクトル解析式を提唱した⁽¹⁾。電磁界に対する本理論の意味を簡単な実験によって確認し、直流定電界(静電界のこと)中に磁界が存在することを報告した。この実験事実について考察し、電磁エネルギーの光速度伝播という概念から電磁気学を統一的に解釈することを試みた。その結果電磁界理論の重要な基礎概念である電荷や電流までも棄却しなければならなくなってしまった⁽²⁾。
 自然現象の物理的概念は単純でしかも統一的な基礎概念に必ず就職するという哲学的願望を捨てることはできない。自然現象を深く認識しようとすれば、今までの理論的考察の拠り所としていた基礎概念をつぎつぎと捨て去らなければならなくなり、最後に残るものは電磁エネルギーの光速度伝播現象になると考える。この電磁エネルギーの概念についても現在の十t頃明確な説明はできないが、本論文では不明確ながら電界と磁界という二つの電気的概念を考察の拠り所として、電磁エネルギーの光速度伝播という物理的概念および電磁エネルギーと電磁的質量との等価性について論じる。(また、この電磁エネルギーの反射現象について考察し、地磁気の発生原因を電磁エネルギーの反射現象として捉えるべきであることをていきする。)この部分は明らかに、誤りであったので削除となる。
 
 2. 電磁界と電磁エネルギーの物理的概念  

 3. 電磁エネルギーの反射と地磁気の解釈

 4. むすびー現代物理学の基礎は何かー   現代科学の学問体系は高度に専門化され、各専門分野ごとに独自に発展して来た面もあり、その専門用語にしても分野によってその意味や概念が必ずしも同一とは限らない。自然科学の目的が自然現象の奥にある心理やその基本法則を明らかにすることであれば、各分野の拠って立つ基礎概念が統一されていなければならない。しかし、「多くの点で今日は基礎が不確かで土台が動揺している時代であるように思われる。⁽³⁾」は今日まで続いていると思う。筆者はその統一的な基礎概念として、電磁エネルギーの光速度伝播という概念になるのではないかと思う。Bertrand Russell の「質量は単にエネルギーの一形態である。・・・物理学において基本的なものは物質ではなくエネルギーである⁽⁴⁾。」という言葉こそ物理学の本質を述べていると思う。
 本論文では、電磁エネルギーと質量の等価性や地磁気の発生原因が電磁エネルギーの反射現象であることを論じた。

 現在は、地磁気の原因を 世界は軸性エネルギー流によって創られた。 の中の地磁気とコンパスに示したような現象として捉えている。

参考文献
(1) 金澤:『静電界は磁界を伴う』-この実験事実に基づく電磁界の本質- 昭62年  電学全大
(2) 〃 :電磁エネルギーの発生・伝播・反射・および吸収に関する考察 電学会、電磁研資 EMT-87-106.
(3)W.パウリ:物理と認識(篠田純一訳)p.49. 講談社
(4) M.ヤンマー:質量と概念(大槻義彦他訳)p.159.講談社

素粒子とは何か?

(2023/06/26).

 『静電界は磁界を伴う』を発表したのが、今から36年ほど前である。その時、転勤が叶わずのままの移動となる。暴れ太鼓の歌にもなって、常識外れの止むなき逃走事件。大臣辞令のお咎めも無いまま36年の時が過ぎた。物理学の専門家はその電磁界解釈論をどの様にお汲み取りかは、その後不可能となって、電気磁気学の間違いも修正されずに今日に至ってしまった。

 『電荷』なる物理量・物理概念は自然世界に存在しないとなった現在、それでも相変わらず、大学の電気磁気学の授業は『電子』が基礎の内容なのかと残念だ。過ちの電気磁気学を教授される学生が可哀そうだ。

 古い過去の投稿記事がある。素粒子=その実相ー  。その後の記事に、エネルギーと素粒子 がある。

 そこに、2008年の年賀状がある。 マグネットの磁力の圧力をネズミが支えている珍妙な絵柄だ。
 一体磁力が発生する原理を物理学理論では説明できるのだろうか。恐らく磁気現象の理論的解釈は磁束に因っている筈だ。それでは磁束が空間に在って、N極 と S極が対向した時どの様な訳で、理屈で磁力が発生すると解釈するのか?その訳が説明出来ない筈だ。磁極が近付くと、磁束によってどのような訳で磁力が増すのだろうか。物理学理論では全く説明ができない筈だ。そんな基礎的な日常生活の現象さえ、その物理学理論によった解釈が示せない現状に対して何の不思議とも思わない物理学の専門家は、如何なる認識でおられるのか、電気回路現象論からは理解できないのだ。磁気現象も素粒子論を展開するには、その論理的な認識なしには済まない筈だ。ローレンツ力には磁束密度の B[Wb/m²] も関わっている事であれば。 コンパスは自然世界の羅針儀 で磁気関係の意味をまとめた。

教員の地位に関する勧告

(2023/06/10).

文部科学省 のページに、標題に関する記事がある。

 1966年10月5日 教員の地位に関する特別政府間会議採択

 その趣旨に照らし合わせて、筆者は一体どのような意味付に成るのか?と考えさせられる。

 どうも、教育・研究の関係能力が無いと見做されていたのではないかと、❓不可解❓から考えてしまう。どうすれば、社会の役に立てるのかと自信が消えて・・。

 特に、1985年からの、中曽根臨教審で、文部省に関わる皆様に大変お世話になったり、御心配を多くの皆さまにお掛けしたと感謝しながらも、社会的な常識に欠け、無知が故の力不足で誠に申し訳なく存じます。

 どうも教育職・研究職の身分で無かったのではないかと、悪い頭で考え込んでしまう。皆様にお助けいただきながら、電気学会で、論文賞(共著の端くれに参加)も頂いたなど、どういう意味かと考えてしまう。

モールス信号はデジタル電圧信号

(2023/06/06).

 貴重な文献:電気の技術史 (#)で、電気技術の発展を見る。どの時点で、『電子』と言う間違った概念が構築されたかを確認したかった。現代物理学理論は『電子』無くして科学理論を論じられなくなっている。学校教育での「理科教育」の中で、『電子』が無ければ教育ができない程、重要な基本概念である。

 それは、特に19世紀の初めの「アンペアの法則」の電流とその物理的本性が何かと、物理学者が、科学者が研究を積んで到達した概念が「陰極線」に一つの到達点を見出したように思える。

 やはり、陰極線とは何だ? (2022/02/25) で論じた意味に関わるようだ。

 更に、陰極線はマグネット等の磁界によって曲がる現象を示す。その曲がる現象は、誰もが見れば確認できる。そこで、何故磁界の中を陰極線が通過すると曲がるのか?陰極線が『電子』の流れだから曲がると言う理由にはならない筈だ。磁束と『電子』即ち負の電荷間で、どの様な理屈で力を受けると言うのか?『電子』は負の電荷で、それは電界の発生源であり、磁界は電気とは別物だと言う原則にある筈だ。有名な物理学理論の解釈である。物理学理論によれば、電荷と磁界は本質的に別物の筈だ。だから『静電界は磁界を伴う』等と言う実験結果は、物理学理論から排除されてきたのではなかったか。『電荷』が動いて周りに磁界が出来ると言う「アンペアの法則」も別々の概念であれば、それは無い筈ではないのか。もともと「電子」など無いのだから、負の『電荷』が磁界で力を受ける訳が無いのだ。

 陰極線の発光現象は陰極線管の陰極側からプラス電極までの空間を負電極側から供給される『エネルギー』の流れで、その経路で気体が放電と言う発光現象へのエネルギー変換の結果でしかない。『電子』など全く関わりない現象だ。そのエネルギー流と磁場の軸性エネルギー流との間の『エネルギー』間の近接作用の結果が陰極線の曲がる理由なのだ。マグネット間の強力な近接作用に似た現象である。光は『エネルギー』の見えない物理量の見える姿への変換現象の結果である。光とは、もともと色彩がある訳ではないのだ。光の本質は空間の『エネルギー』の光速度流であり、その分布密度に色がある訳ではないのだ。色を認識するのは、人やその光の受光生物体の色彩検知機能によって決まると解釈せざるを得ない。

 そんな意味で、モールス信号とその伝送回路内の状態をどの様に解釈するかから、その電磁界伝送現象に、もし『電子』が欠くべからざる意義が有るとしたなら、その意義とは如何なる論理性がある故かを考えて欲しいと思うのだ。その関係を図で示す。

 19世紀の後半で、電気現象の応用技術が進んだ。遠くの遠隔地の離れた地点間での通信手段が、鉄道や大陸間の海底ケーブルなどで、どれ程望まれたかを今のスマホの時代と比べて思う。科学技術で、電話機や電灯用電気配線などの隆盛の時代であっただろう。考えれば、モールス信号が現代に似たデジタルであったとは驚きだ。勿論上の図の伝送信号の波形の列は誇張している筈だ。信号は光速度伝送速度だから、トン、ツー、ツーの電線路上の分布は図のような分布には成らない。トンの波形でも伝送分布距離はとんでもなく長い距離になる。次のバーコードとは比べようもない違いだ。

 前に、バーコードの事に関して、現代の科学技術論のデジタル信号論だが、科学理論と専門家  を投稿した。

 このバーコードの信号伝送現象で、回路導線内を『電子』が流れる論理的解釈は無理であろう。電気回路の伝送現象には、一般的な場合も含めて決して『電子』が導体内を流れて、同時にプラス端子から同時性で電源に流れ込む等と言う魔術的非論理性は、即ち光速度を超える同時性の伝送速度は、頓珍漢論になる筈なのだ。陰極から『電子』が流れ出すと同時に、陽極に『電子』が流れ込まなければならない筈だから。バーコードの信号間の電圧ゼロの区間では、『電流』はゼロの区間だから。バーコードの回路動作を理解すれば、『電子』の流れる論理性は無くなる筈だ。それが、19世紀の『電子』や陰極線に対する物理学上の解釈が発展したと考えられているその事の、その時点で深く論理的な、理屈を持って解釈すれば、今日のような間違った『電子』論は排除された筈だった。

 なお、参考文献の54頁に、図2・26 1890年ごろのニューヨークの電信線⁴²⁾ として、当時の電信線の様子が写真で示されていて、とても面白い。電柱に100本ほどの配線が密集して敷かれている。勿論電話線も有るかと思う。

 参考文献:(#)電気の技術史 山崎俊雄 木本忠昭 共著。オーム社。